ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

2019/02/21 10:58

【1分で解説】ビジネス英語入門者が知るべき5つの基本

ビジネス英語をこれから学ぶ人へ #00

入門者、初級者にとって効率のよいビジネス英語学習法は何でしょうか。ビジネス英語を習得する方法は、英会話学校、留学、実践など様々。その中でも先生に教わるのか、自分で自習して独学で習得するのか、どちらが近道なのでしょうか。また、どういったことに心がければ上達していくのかを解説していきます。

安達 洋

コロンビア大学修士。中央大学法学部法律学科卒業。海外留学経験0から外資系医療機器商社へ転職。プロダクトマネジャなどを務めた後、コロンビア大学大学院に進学し、修士課程(英語教授法)を修了。現在は東証一部上場企業をはじめとする多くの企業の研修プログラムの監修を実施。趣味は愛犬との散歩。

ビジネス英語をこれから学ぶ人へ

ビジネス英語入門者が知るべき5つの基本

ビジネス英語は独学の方がより適していることが多いとしたら、びっくりする人も多いのではないでしょうか。企業研修を考えている人事担当者、またキャリアアップの自己投資としてスクールに通う人は、ビジネス英語を独学で習得、学習する方法も検討するとよいかもしれません。

完全を求めない

ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

表現豊富な語彙を身につけたい。字幕なしで映画が見れるようになりたい。 英語を勉強する人が、誰もが一度は抱く目標ではないでしょうか。

しかしビジネス英語は趣味の英語でも、形骸化したスキルアップでもありません。生身のビジネスパーソンと現場の間で飛び交う英語です。したがって、より現実的な目標設定が必要になります。

業務上不必要なビジネス英語のトレーニングは省きましょう。医療業界にいるのに、SF映画の単語を覚えても意味がありません。また、表現が豊富だからといって、自分の評価が上がったり顧客の役に立つことはありません。現実の業務ニーズに即した、「不完全だけど出来ているイメージ」を強くもつことが、ビジネス英語の習得には一番重要です。

10冊を一回ではなく、1冊を10回復習

ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

英語の環境ではない日本でビジネス英語を習得するには、何度も繰り返して自分の血肉となるまで使い続ける必要があります。お金を使って多くの教材を買ったり、様々なネイティブ講師に習ったからといってうまくなるものではありません。

特に大人になってからの自分の記憶力には期待をしてはいけません。覚えたことは右から左にどんどん忘れていくでしょう。だからこそ、反復トレーニングや独学でしっかりと復習することが重要になります。勉強時間のうち、9割が反復トレーニングという気持ちでよいでしょう。

本であれば自分にもっともあった1冊を選ぶこと、そしてそれを何度も復習するとよいでしょう。ビジネス英語は資格試験や受験英語とはことなり、知識量ではなく、運用力が肝心です。自分のものにできるまで繰り返してください。

文化的な背景を知る

ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

価値観が非常に近しくて、言葉が通じない人と言葉は通じるけれど、価値観が全く違う人と、どちらとうまくやっていけると思いますか?実は9割以上のケースで前者です。

言葉が通じれば通じただけ「なんで伝わらないの?」「なんで自分のことをもっとわかってくれないの?」という気持ちがつよくなり、それが障害となります。反対に長年連れ添った夫婦のように、お互いの価値観をよく理解している人たちはほとんど話さなくても、関係が成立します。

ビジネス英語の究極は相手の価値観の理解です。そして価値観を知るには文化を知ることがとても重要です。 わたしたちビジネスパーソンはコミュニケーションをとることではなく、コミュニケーションを通して関係構築(提携、顧客関係など)をすることがミッションです。 文化をよく理解していれば、たとえ聞き取れなくても、たとえうまく話せなくとも、チームとしてそしてサービスプロバイダーとして力を発揮できることでしょう。

世間体とプライドは最大の遠回り

ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

日本にいると英語を話す機会がない。だからビジネス英語が伸びない。と嘆く人は多くいますが、自分次第でアウトプットや英語とふれる機会を増やすことはいくらでもできるものです。

会社で英語で少し発言するチャンスがあったら、あえて挑戦してみる。気になる家族や子供の目を無視して、単語ドリルを持ち歩いてみるなど、できることは多くあります。INPUTのトレーニングは比較的積みやすいので、シャドーイングや音読などの自習トレーニングを含めたOUTPUTまわりの機会を日常の中で増やしていってください。

英語ができないことは日本人の幸福である

ビジネス英語の方程式より「英会話の先生とリアルビジネスの視点比較」

英語ができないということは、日本語をベースとした十分な国内市場があるということ。つまり、日本語を話すことができれば、とりあえず食べていけるという環境があるため、教育の質がなかなか改善できずにいます。十分な規模の国内市場がない国、韓国や東南アジアなどが平均的に日本人より英語力が高い理由はまさにそこにあるでしょう。70億人のグローバル化社会の中で、日本語というたった1億人の言語だけで経済活動を完結することができるということは、世界広しと言えども特殊な例だと思います。

一方で実際にグローバル競争力を着実に養っていくという意味で、英語が話せる日本人は増えた方がよいというのもまた事実。全ての人ではありませんが、一部の人は一層の努力と節度のある危機感をもってビジネス英語を習得していかなければなりません。この両者の中間で、「なんとなくビジネス英語をやっておく」というのが最もリターンが少ないかもしれません。 やらないんだったら、その時が来るまでやらない。やるんだったら、徹底的に使えるように反復練習をする。どちらかに振り切る方がキャリア戦略的にも正しいでしょう。

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